二級ボイラー技士 過去問
令和8年4月公表
問13 (ボイラーの取扱いに関する知識 問3)

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問題

二級ボイラー技士試験 令和8年4月公表 問13(ボイラーの取扱いに関する知識 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー水位が安全低水面以下の異常低下となる原因に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
  • 蒸気を大量に供給、消費した。
  • 給水逆止め弁が故障した。
  • 沸水防止管が閉塞した。
  • 吹出し装置の閉止が不完全だった。
  • 水面測定装置が閉塞していた。

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この過去問の解説 (1件)

01

適切でないものは、沸水防止管が閉塞したという記述です。

沸水防止管は、蒸気に混じった水滴を分離し、できるだけ乾いた蒸気を取り出すための装置です。閉塞すると蒸気の取り出しに悪影響が出ますが、ボイラー水位が安全低水面以下まで下がる原因にはなりません。

選択肢1. 蒸気を大量に供給、消費した。

ボイラーから蒸気を大量に送り出すと、多くのボイラー水が蒸気となって外へ出ていきます。

給水が蒸気の使用量に追いつかなければ、ボイラー内の水が減り、安全低水面以下まで水位が低下する原因になります。

選択肢2. 給水逆止め弁が故障した。

給水逆止め弁は、給水をボイラー内へ送る一方で、ボイラー水が給水管へ逆流するのを防ぐ弁です。

この弁が故障すると、給水ポンプが停止したときなどにボイラー水が逆流し、水位が低下することがあります。低水位事故の防止指針でも、給水逆止め弁の故障によるボイラー水の逆流が想定されています。

選択肢3. 沸水防止管が閉塞した。

この記述が適切ではありません。

沸水防止管は、低圧ボイラーの蒸気取出し口付近に設けられる気水分離器の一種です。蒸気の流れる向きを変えることで、蒸気に混じった水滴を分離します。

そのため、沸水防止管が閉塞すると、蒸気を円滑に取り出せなくなるなどの問題は起こりますが、ボイラー水が外へ流出したり、給水が止まったりするわけではありません。したがって、異常低水位の原因にはなりません。

選択肢4. 吹出し装置の閉止が不完全だった。

吹出し装置は、ボイラー水の一部を外へ排出し、底部にたまった泥やボイラー水中の不純物を取り除く装置です。

吹出し弁が完全に閉じていないと、運転中もボイラー水が少しずつ流出します。そのまま放置すれば、ボイラー水位が安全低水面以下まで低下する原因になります。

選択肢5. 水面測定装置が閉塞していた。

水面測定装置は、ボイラー内の水位を確認するための装置です。

連絡管などが閉塞すると、実際のボイラー水位が水面計に正しく表示されないことがあります。そのため、運転者や水位制御装置が水位の低下に気付かず、給水が不足した状態で運転を続けてしまうおそれがあります。

低水位事故を防ぐため、水面測定装置の機能や連絡管の状態を定期的に点検する必要があります。

まとめ

ボイラー水位が異常に低下する主な原因には、蒸気の大量使用、給水逆止め弁の故障、吹出し装置からの漏れ、水面測定装置の閉塞などがあります。

一方、沸水防止管は、蒸気に混じった水滴を分離するための装置です。水位を保つ装置ではないため、沸水防止管の閉塞は、ボイラー水位が安全低水面以下となる原因にはなりません。

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