二級ボイラー技士 過去問
令和8年4月公表
問11 (ボイラーの取扱いに関する知識 問1)

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問題

二級ボイラー技士試験 令和8年4月公表 問11(ボイラーの取扱いに関する知識 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

油だきボイラーの点火時に発生する逆火の発生原因となる事象に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
  • 煙道ダンパの開度が不足しているとき。
  • 複数のバーナを有するボイラーで、燃焼中のバーナの火炎を利用して次のバーナに点火したとき。
  • 空気より先に燃料を供給したとき。
  • 煙道内に、すすの堆積が多いとき又は未燃ガスが多く滞留しているとき。
  • 点火の際に着火遅れが生じたとき。

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この過去問の解説 (1件)

01

適切でないものは、煙道内に、すすの堆積が多いとき又は未燃ガスが多く滞留しているときという記述です。

油だきボイラーの点火時に起こる逆火は、燃料への着火が遅れ、炉内にたまった未燃燃料が急に燃えることなどによって発生します。一方、煙道内にすすや未燃ガスが多くたまっている状態は、煙道内での異常燃焼や爆発につながる危険はありますが、この問題では点火時の逆火の発生原因として扱われていません。

選択肢1. 煙道ダンパの開度が不足しているとき。

煙道ダンパは、燃焼ガスが煙道から煙突へ流れる量を調節するものです。

ダンパの開き方が不足すると、燃焼ガスを十分に排出できず、炉内の圧力が高くなりやすくなります。その状態で点火すると、火炎や高温のガスがバーナ側へ吹き返すことがあり、逆火の原因になります。

選択肢2. 複数のバーナを有するボイラーで、燃焼中のバーナの火炎を利用して次のバーナに点火したとき。

隣のバーナの火炎を利用して点火すると、燃料を供給してから着火するまでに時間がかかることがあります。

その間に未燃燃料が炉内にたまり、遅れて急に燃えると、炉内の圧力が一気に上がって逆火するおそれがあります。複数のバーナは、それぞれ決められた点火装置と手順によって確実に点火することが大切です。

選択肢3. 空気より先に燃料を供給したとき。

点火するときは、先に空気を送り、炉内や煙道に残っている未燃ガスを外へ追い出してから燃料を供給します。この操作をプレパージといいます。

空気より先に燃料を供給すると、燃料が燃えないまま炉内にたまります。その後に着火すると、たまった燃料が一気に燃え、逆火や炉内爆発を起こす危険があります。

選択肢4. 煙道内に、すすの堆積が多いとき又は未燃ガスが多く滞留しているとき。

この記述が適切ではありません。

煙道内にすすや未燃ガスが多くたまっている状態は危険です。これらに火がつくと、煙道内で異常燃焼や爆発が起こるおそれがあります。

ただし、点火時の逆火は、主に炉内で燃料への着火が遅れたり、通風が不足したりして、未燃燃料が急激に燃えることで発生します。このため、煙道内のすすや未燃ガスの滞留は、この問題で問われている逆火の発生原因には当たりません。

選択肢5. 点火の際に着火遅れが生じたとき。

着火遅れとは、燃料を供給しても、すぐには火がつかない状態です。

着火するまで燃料が炉内に供給され続けると、未燃燃料がたまります。それが遅れて一気に燃えると、炉内の圧力が急激に上昇し、火炎や燃焼ガスがバーナ側へ吹き返します。

そのため、着火遅れは逆火の代表的な原因です。

まとめ

油だきボイラーの点火時に起こる逆火は、炉内に未燃燃料がたまり、それが急に燃えて炉内の圧力が高くなることで発生します。

特に注意が必要なのは、煙道ダンパの開度不足、空気より先の燃料供給、不適切なバーナの点火、着火遅れです。

一方、煙道内にすすや未燃ガスが多くたまっている状態も危険ですが、この問題では、点火時に炉内から火炎が吹き返す逆火の直接的な原因とは区別されています。

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