二級ボイラー技士 過去問
令和8年4月公表
問8 (ボイラーの構造に関する知識 問8)

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問題

二級ボイラー技士試験 令和8年4月公表 問8(ボイラーの構造に関する知識 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

温水ボイラー及び蒸気ボイラーの附属品に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
  • 水高計は、温水ボイラーの圧力を測る計器であり、蒸気ボイラーの圧力計に相当する。
  • 温水ボイラーの温度計は、ボイラー水が最高温度となる箇所の見やすい位置に取り付ける。
  • 温水ボイラーの逃がし管は、ボイラー水の膨張分を逃がすためのもので、高所に設けた密閉形膨張タンクに直結させる。
  • 温水ボイラーの逃がし弁は、水の膨張により圧力が設定した圧力を超えると、弁体を押し上げ、水を逃がすものである。
  • 暖房用蒸気ボイラーの真空給水ポンプは、受水槽内を真空にして返り管途中の凝縮水を受水槽に吸引するとともに、ボイラーに給水するために用いられる。

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この過去問の解説 (2件)

01

適切でないものは、温水ボイラーの逃がし管を、高所に設けた密閉形膨張タンクに直結させるという記述です。

逃がし管は、温水の膨張による圧力上昇を防ぐため、ボイラーと開放形膨張タンクをつなぐ管です。密閉形膨張タンクを使用する場合は、逃がし管ではなく、圧力が高くなると自動的に水を逃がす逃がし弁を設けます。

選択肢1. 水高計は、温水ボイラーの圧力を測る計器であり、蒸気ボイラーの圧力計に相当する。

水高計は、温水ボイラー内の圧力を測る計器です。温水の圧力を水柱の高さに置き換えて表示することから、水高計と呼ばれます。

蒸気ボイラーでは圧力計を使用しますが、温水ボイラーでは水高計が同じような役割を果たします。なお、ボイラー構造規格では、水高計の代わりに圧力計を取り付けることも認められています。

選択肢2. 温水ボイラーの温度計は、ボイラー水が最高温度となる箇所の見やすい位置に取り付ける。

温水ボイラーの水は、ボイラー内で加熱され、出口付近で温度が最も高くなります。そのため、温度計は、一般に温水の出口付近の見やすい位置に取り付けます。

これにより、ボイラーから送り出される温水の温度を確認できます。

選択肢3. 温水ボイラーの逃がし管は、ボイラー水の膨張分を逃がすためのもので、高所に設けた密閉形膨張タンクに直結させる。

この記述が適切ではありません。

水は温度が高くなると体積が増えます。逃がし管は、この膨張した水を膨張タンクへ逃がし、ボイラー内の圧力が高くなりすぎるのを防ぐための管です。

ただし、逃がし管を直結するのは、ふたをして密閉したタンクではなく、大気に開かれた開放形膨張タンクです。

密閉形膨張タンクを使用する場合は、逃がし弁を設けます。

選択肢4. 温水ボイラーの逃がし弁は、水の膨張により圧力が設定した圧力を超えると、弁体を押し上げ、水を逃がすものである。

温水が膨張してボイラー内の圧力が設定値まで高くなると、その圧力によって逃がし弁の弁体が押し上げられます。

弁体が開くと水が外へ排出され、圧力が下がります。逃がし弁は、温水ボイラー内の圧力が高くなりすぎるのを防ぐ安全装置です。

選択肢5. 暖房用蒸気ボイラーの真空給水ポンプは、受水槽内を真空にして返り管途中の凝縮水を受水槽に吸引するとともに、ボイラーに給水するために用いられる。

暖房設備で使われた蒸気は、熱を失うと凝縮水に戻ります。この凝縮水は、返り管を通ってボイラー側へ戻されます。

真空給水ポンプは、受水槽内の圧力を低くして凝縮水を吸い込み、集めた水をボイラーへ給水する装置です。

凝縮水が自然に戻りにくい場合でも、ポンプによって回収して再利用できます。

まとめ

温水ボイラーには、圧力を測る水高計、温水の温度を測る温度計、圧力の上昇を防ぐ逃がし管や逃がし弁などが設けられます。

逃がし管と逃がし弁の使い分けが重要です。

開放形膨張タンクを使用する場合は逃がし管を接続します。
密閉形膨張タンクを使用する場合は逃がし弁を設けます。

したがって、逃がし管を密閉形膨張タンクに直結させるという説明は、開放形と密閉形を取り違えています。

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02

ボイラーの構造に関する出題数10問のうち、「胴に設けるマンホールなどの穴に関する」問題です。
令和7年10月公表問題は全く同一の問題が出題されています。今後も連続で出題される可能性があります。

選択肢1. 水高計は、温水ボイラーの圧力を測る計器であり、蒸気ボイラーの圧力計に相当する。

正解です。

 

水高計とは、温水ボイラーの水温と圧力を一つの枠内に表示するようにした計器のことで、蒸気ボイラーの圧力計に相当し、温水ボイラーの本体または温水の出口付近に取付け、温度計も設置して水高計と同時に見れるようにしますので正解です。

選択肢2. 温水ボイラーの温度計は、ボイラー水が最高温度となる箇所の見やすい位置に取り付ける。

正解です。

 

「温水ボイラには、水高計と同時に見えるように取り付けた温度計を備えなければならない。この温度計は、ボイラ内又は温水出口付近における水の温度を示す位置に取り付けなければならない。」
(JIS規格 簡易閲覧サイト 一般機械B8 JIS B8201:201 陸用鋼製ボイラ-構造 10.2.3 温度計)
 

温水出口付近がボイラー水が最高温度となる部分ですので正解です。

選択肢3. 温水ボイラーの逃がし管は、ボイラー水の膨張分を逃がすためのもので、高所に設けた密閉形膨張タンクに直結させる。

誤りです。この問題の正答になります。

 

温水ボイラーの逃がし管は、ボイラー水の膨張分を逃がすためのもので、高所に設けた開放型形膨張タンクに直結させますので誤りです。
 

密閉型膨張タンクに用いられるのは逃し弁で、温度120 ℃以下の温水ボイラーに使用されます。

選択肢4. 温水ボイラーの逃がし弁は、水の膨張により圧力が設定した圧力を超えると、弁体を押し上げ、水を逃がすものである。

正解です。

 

「温水ボイラには、圧力がボイラの最高使用圧力に達すると直ちに作用する逃し弁又は安全弁を1個以上備えなければならない。ただし、容易に検査ができる逃し管を備えるときは、逃し弁に代用することができる。」
(JIS規格 簡易閲覧サイト 一般機械B8 JIS B8201:201 陸用鋼製ボイラ-構造 10.1.2 温水ボイラの逃し弁又は逃がし管)
 

ボイラー水の温度上昇により、体積が膨張して、圧力が設定した圧力を超えると、自働的に弁体を押し上げ、水を逃がしますので正解です。
また、温度120℃以下の温水ボイラには逃し弁を備え、温度120℃を超える温水ボイラには、安全弁を設けます。

 

選択肢5. 暖房用蒸気ボイラーの真空給水ポンプは、受水槽内を真空にして返り管途中の凝縮水を受水槽に吸引するとともに、ボイラーに給水するために用いられる。

正解です。

 

真空給水ポンプは、蒸気暖房装置において、還水槽(受水槽)に真空ポンプを接続し、環水管(戻り管)内を真空にして、空気と凝縮水を同時に抽出し、凝縮水を還水槽(受水槽)に戻して、再びボイラへ給水するものですので正解です。
 

まとめ

「JIS規格 簡易閲覧サイト 一般機械B8 JIS B8201:201 陸用鋼製ボイラ-構造」
(https://kikakurui.com/b8/B8201-2013-01.html)

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