二級ボイラー技士 過去問
令和8年4月公表
問5 (ボイラーの構造に関する知識 問5)

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問題

二級ボイラー技士試験 令和8年4月公表 問5(ボイラーの構造に関する知識 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

貫流ボイラーに関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
  • 水管ボイラーに分類されるが、一連の長い管系で構成されており、水循環がない。
  • 暖房用、業務用及び工場プロセス用の小形低圧ボイラーとしては、単管式及び多管式が多く使われる。
  • 細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った水を使用しなければならない。
  • 伝熱面積当たりの保有水量が著しく小さいので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短い。
  • 同容量の丸ボイラーに比べ、一般に据付面積が大きくなる。

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この過去問の解説 (2件)

01

ボイラーの構造に関する出題数10問のうち、「貫流(かんりゅう)ボイラー」に関する問題です。
令和7年10月公表問題は全く同一、令和7年4月公表問題は、選択式で内容が似ていますので、今後も連続で出題される可能性が高いです。しっかりと覚えましょう。

選択肢1. 水管ボイラーに分類されるが、一連の長い管系で構成されており、水循環がない。

正解です。

 

貫流ボイラーは、水管ボイラーの1種で、水を循環させるドラムがなく、給水ポンプで送り込んだ水を長い水管内で連続的に加熱し、蒸気として取り出す仕組みのボイラーです。水がボイラー内を一方向に流れながら蒸気へ変化するため、水の循環がないボイラーのことですので正解です。
 

選択肢2. 暖房用、業務用及び工場プロセス用の小形低圧ボイラーとしては、単管式及び多管式が多く使われる。

正解です。

 

小型貫流ボイラー(単管式、多管式)は、保有水量が少なくコンパクトなため、エネルギー効率が高く、暖房用、業務用、工場用として多く使われていますので正解です。

選択肢3. 細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った水を使用しなければならない。

正解です。

 

貫流ボイラーは、細い水管内を給水が一度だけ通過しながら蒸発する構造です。水管内部に水に含まれるスケールなどの不純物が付着し堆積すると、熱伝達効率の低下などが起こりトラブルの原因になりますので、十分な処理を行った水を使用しなければならないので正解です。
 

選択肢4. 伝熱面積当たりの保有水量が著しく小さいので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短い。

正解です。

 

貫流ボイラーは、細い水管を通る間に給水が蒸気化するため、保有水量が少なくて済み、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短いので正解です。
 

選択肢5. 同容量の丸ボイラーに比べ、一般に据付面積が大きくなる。

誤りです。この問題の正答になります。

 

貫流ボイラーは、丸ボイラー(炉筒煙管ボイラーなど)にある水ドラムなどの設備が不要のため、一般に据付面積が小さくなるので誤りです。
 

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02

適切でないものは、同容量の丸ボイラーに比べ、一般に据付面積が大きくなるという記述です。

貫流ボイラーは、一連の長い管の中を水が通り、その途中で加熱されて蒸気になるボイラーです。
保有水量が少なく、構造をコンパクトにしやすいため、同じ容量の丸ボイラーに比べて、一般に据付面積は小さくなります。

選択肢1. 水管ボイラーに分類されるが、一連の長い管系で構成されており、水循環がない。

貫流ボイラーは、水を管の中に通して加熱するため、水管ボイラーに分類されます。
ただし、ドラムを使って水をぐるぐる循環させる一般的な水管ボイラーとは違い、水は入口から入り、管の中を一方向に進んで蒸気になります。

そのため、貫流ボイラーには水循環がないという特徴があります。

選択肢2. 暖房用、業務用及び工場プロセス用の小形低圧ボイラーとしては、単管式及び多管式が多く使われる。

小形の貫流ボイラーは、暖房、給湯、業務用、工場での加熱などに使われます。
構造としては、1本の管で構成される単管式や、複数の管で構成される多管式があります。

小形低圧ボイラーとして、これらの形式が多く使われるという説明は正しい内容です。

選択肢3. 細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った水を使用しなければならない。

貫流ボイラーでは、細い管の中で水が加熱され、ほとんどが蒸気になります。
そのため、水の中に不純物が多いと、管の内側に水あかのようなものが付きやすくなります。

管の内側に汚れが付くと、熱が伝わりにくくなったり、管が傷んだりするおそれがあります。
そのため、貫流ボイラーでは十分に処理した水を使う必要があります。

選択肢4. 伝熱面積当たりの保有水量が著しく小さいので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短い。

貫流ボイラーは、ボイラー内にためている水の量が少ない構造です。
水の量が少ないと、加熱を始めてから蒸気が発生するまでの時間が短くなります。

そのため、貫流ボイラーは起動が早いという特徴があります。

選択肢5. 同容量の丸ボイラーに比べ、一般に据付面積が大きくなる。

この記述が適切ではありません。

貫流ボイラーは、ドラムを持たず、細い管を使って構成されるため、全体を小さくまとめやすいボイラーです。
また、保有水量が少なく、構造も比較的コンパクトにできます。

そのため、同じ容量の丸ボイラーに比べて、一般に据付面積は小さくなると考えます。
「据付面積が大きくなる」という説明は反対です。

まとめ

貫流ボイラーは、水が管の中を一方向に進みながら加熱され、蒸気になるボイラーです。
水循環がなく、保有水量が少ないため、起動が早い、小形化しやすいという特徴があります。

一方で、細い管の中で水が蒸発するため、水質が悪いと管に汚れが付きやすくなります。
そのため、十分に処理した給水を使うことも大切です。

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