二級ボイラー技士 過去問
令和7年4月公表
問19 (ボイラーの取扱いに関する知識 問9)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

二級ボイラー技士試験 令和7年4月公表 問19(ボイラーの取扱いに関する知識 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー水中の不純物について、適切でないものは次のうちどれか。
  • 不純物の種類には、溶存気体、溶解性蒸発残留物のほか、懸濁物がある。
  • 溶存しているO2やCO2は、鋼材の腐食の原因となる。
  • スラッジは、溶解性蒸発残留物が濃縮されて析出し、管壁などの伝熱面に固着したものである。
  • 懸濁物には、りん酸カルシウムなどの不溶物質、エマルジョン化された鉱物油などがある。
  • スケールの熱伝導率は、炭素鋼の熱伝導率より低い。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

ボイラー水中の不純物に関わる問題です。

不純物には様々な種類がありますが、それぞれ特徴が異なり対処法も異なるので、正しく理解しておきましょう。

選択肢1. 不純物の種類には、溶存気体、溶解性蒸発残留物のほか、懸濁物がある。

正しい記述です。

不純物の種類には、溶存気体、溶解性蒸発残留物のほか、懸濁物があります。

選択肢2. 溶存しているO2やCO2は、鋼材の腐食の原因となる。

正しい記述です。

溶存しているO2やCO2は、鋼材の腐食の原因となります。

選択肢3. スラッジは、溶解性蒸発残留物が濃縮されて析出し、管壁などの伝熱面に固着したものである。

溶解性蒸発残留物が濃縮されて析出し、管壁などの伝熱面に固着したものはスラッジではなく、スケールです。

スラッジは底部に溜まる沈殿物を指します。

選択肢4. 懸濁物には、りん酸カルシウムなどの不溶物質、エマルジョン化された鉱物油などがある。

正しい記述です。

懸濁物には、りん酸カルシウムなどの不溶物質、エマルジョン化された鉱物油などがあります。

選択肢5. スケールの熱伝導率は、炭素鋼の熱伝導率より低い。

正しい記述です。

スケールの熱伝導率は、炭素鋼の熱伝導率より低くなります。

まとめ

不純物はそれぞれ除去方法も異なるので、確認しておきましょう。

参考になった数21

02

ボイラー水中の不純物に関する問題です。

選択肢1. 不純物の種類には、溶存気体、溶解性蒸発残留物のほか、懸濁物がある。

正しい記述です。

 

主な不純物として溶存気体,溶解性蒸発残留物,懸濁物があります。

選択肢2. 溶存しているO2やCO2は、鋼材の腐食の原因となる。

正しい記述です。

 

酸素・二酸化炭素は,鋼材を酸化腐食させる原因になります。

そのため,給水系に脱気器の設置や脱酸素剤の注入をする必要があります。

選択肢3. スラッジは、溶解性蒸発残留物が濃縮されて析出し、管壁などの伝熱面に固着したものである。

誤った記述です。

 

記述はスケールについて記載されています。

選択肢4. 懸濁物には、りん酸カルシウムなどの不溶物質、エマルジョン化された鉱物油などがある。

正しい記述です。

 

リン酸カルシウムは水中に溶けず,懸濁物として析出します。

また,エマルジョン化(本来混じらない水と油が乳化などで混じってしまう現象)による鉱物油があります。

選択肢5. スケールの熱伝導率は、炭素鋼の熱伝導率より低い。

正しい記述です。

 

スケールは熱を伝えづらく,局部過熱の原因になります。

まとめ

不純物の種類とその影響を覚えておきましょう。

参考になった数7