二級ボイラー技士 過去問
令和7年4月公表
問8 (ボイラーの構造に関する知識 問8)
問題文
ボイラーの空気予熱器について、適切でないものは次のうちどれか。
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問題
二級ボイラー技士試験 令和7年4月公表 問8（ボイラーの構造に関する知識 問8） （訂正依頼・報告はこちら）
ボイラーの空気予熱器について、適切でないものは次のうちどれか。
- 燃焼ガスの余熱を用いる空気予熱器には、熱交換式と再生式がある。
- 熱交換式空気予熱器は、燃焼ガスにより加熱された伝熱エレメントが空気側に移動し、空気を予熱するものである。
- 空気予熱器を設置すると、ボイラー効率が上昇する。
- 空気予熱器を設置すると、燃焼状態が良好になる。
- 空気予熱器を設置すると、窒素酸化物の発生量が増加することがある。
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この過去問の解説 （2件）
01
ボイラーの空気予熱器に関する問題です。
空気予熱器とは空気やその他の気体を効率的に加熱するための装置を指します。
正しい記述です。
燃焼ガスの余熱を用いる空気予熱器には、熱交換式と再生式があります。
燃焼ガスにより加熱された伝熱エレメントが空気側に移動し、空気を予熱するものは熱交換式空気予熱器ではなく、再生式空気予熱器となります。
熱交換式空気予熱器とは主に排ガスなどの高温の流体から熱を回収し、燃焼用空気などの低温の流体を加熱する装置となります。
正しい記述です。
空気予熱器を設置すると、ボイラー効率が上昇します。
正しい記述です。
空気予熱器を設置すると、燃焼状態が良好になります。
正しい記述です。
空気予熱器を設置すると、窒素酸化物の発生量が増加することがあります。
空気予熱器の具体的な特徴は頭に入れておきましょう。
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02
空気予熱器に関する問題です。
正しい記述です。
空気予熱器には，熱交換式と再生式があります。
誤った記述です。
記述は，再生式のものになります。
正しい記述です。
排ガスの回収による効率の上昇および燃焼用空気を昇温するための燃料が節約されるため，ボイラー効率が上昇します。
正しい記述です。
冷たい空気は失火の原因となりますので，空気予熱器によって燃焼用空気が予熱されていると，
失火のリスクが低減し，燃焼状態が良くなります。
正しい記述です。
燃焼空気の温度が上昇し，燃焼温度も上昇するため，窒素酸化物も増加し易くなります。
空気予熱器とは，排ガスの熱を利用して，炉に送り込む空気を予熱する装置です。
利点と欠点も合わせて覚えておきましょう。
《利点》
・空気に昇温に必要な燃料を節約でき効率が上がる。
・燃焼しにくい高水分燃料でも効率よく燃焼でき，過剰空気が少なくなる。
《欠点》
・煙道に設置するため，通風抵抗が増加する。
・硫黄分を多く含む燃料を使用する場合，空気に触れる面で低温腐食が発生する
恐れがある。
・燃焼温度が上昇し，窒素酸化物（NOx）が発生し易くなる。
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