二級ボイラー技士 過去問
令和8年4月公表
問24 (燃料及び燃焼に関する知識 問4)

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問題

二級ボイラー技士試験 令和8年4月公表 問24(燃料及び燃焼に関する知識 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

重油燃焼によるボイラー及び附属設備の低温腐食の抑制方法に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
  • 燃焼室及び煙道への空気漏入を防止し、煙道ガスの温度の低下を防ぐ。
  • 燃焼ガス中の酸素濃度を下げ、二酸化硫黄から三酸化硫黄への転換を抑制し、燃焼ガスの露点を下げる。
  • 給水温度を下げ、エコノマイザの伝熱面の温度を低く保つ。
  • 硫黄分の少ない重油を選択する。
  • 重油に添加剤を加え、燃焼ガスの露点を下げる。

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この過去問の解説 (1件)

01

重油には硫黄分が含まれており、燃焼すると硫黄酸化物が発生します。

その一部は水蒸気と反応して硫酸となり、伝熱面の温度が低いと結露して金属を腐食させることがあります。これを低温腐食といいます。

 

そのため、低温腐食を防ぐには、エコノマイザなどの伝熱面を低温にするのではなく、硫酸が結露しないように温度を高く保つことが大切です。

選択肢1. 燃焼室及び煙道への空気漏入を防止し、煙道ガスの温度の低下を防ぐ。

この記述は適切です。

燃焼室や煙道に外部から冷たい空気が入り込むと、燃焼ガスの温度が下がります。

燃焼ガスの温度が下がりすぎると、燃焼ガス中の硫酸蒸気が伝熱面などで結露しやすくなり、低温腐食が起こりやすくなります。

そのため、空気の漏入を防ぎ、煙道ガスの温度低下を防止することは、低温腐食の抑制に有効です。

選択肢2. 燃焼ガス中の酸素濃度を下げ、二酸化硫黄から三酸化硫黄への転換を抑制し、燃焼ガスの露点を下げる。

この記述は適切です。

重油に含まれる硫黄は、燃焼によって主に二酸化硫黄になります。

その一部はさらに酸化されて三酸化硫黄となります。

三酸化硫黄は水蒸気と反応して硫酸をつくるため、三酸化硫黄が増えるほど低温腐食が起こりやすくなります。

そこで、必要以上に空気を入れず、燃焼ガス中の酸素濃度を低く保つことで三酸化硫黄の生成を抑え、硫酸が結露する温度を下げることが有効です。

選択肢3. 給水温度を下げ、エコノマイザの伝熱面の温度を低く保つ。

この記述が適切ではありません。

エコノマイザは、燃焼ガスの熱を利用して給水を温める装置です。

給水温度を下げると、エコノマイザの伝熱面も低温になりやすくなります。

伝熱面の温度が硫酸の露点より低くなると、硫酸が表面に結露し、低温腐食が起こりやすくなります。

したがって、低温腐食を防ぐには、給水や伝熱面の温度を低くするのではなく、硫酸が結露しない温度以上に保つことが大切です。

選択肢4. 硫黄分の少ない重油を選択する。

この記述は適切です。

重油中の硫黄分が少なければ、燃焼によって発生する硫黄酸化物も少なくなります。

その結果、硫酸の生成量が減り、低温腐食が起こりにくくなります。

そのため、硫黄分の少ない重油を使用することは、低温腐食を抑える有効な方法です。

選択肢5. 重油に添加剤を加え、燃焼ガスの露点を下げる。

この記述は適切です。

重油に適切な添加剤を加えることで、硫酸の生成や腐食作用を抑えたり、燃焼ガスの露点を下げたりすることができます。

露点が下がれば、同じ伝熱面温度でも硫酸が結露しにくくなるため、低温腐食を抑制できます。

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