二級ボイラー技士 過去問
令和7年4月公表
問5 (ボイラーの構造に関する知識 問5)

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問題

二級ボイラー技士試験 令和7年4月公表 問5(ボイラーの構造に関する知識 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーに用いられるステーについて、適切でないものは次のうちどれか。
  • 管ステーは、鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付ける。
  • 管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みによって取り付ける場合には、管ステーの端部を縁曲げする。
  • ガセットステーは、熱応力を緩和するため、鏡板にブリージングスペースを設けて取り付ける。
  • ガセット板を鏡板に直接溶接で取り付ける場合には、T継手の両側すみ肉溶接とする。
  • 棒ステーは、棒状のステーで、両鏡板の間に設けたものを長手ステー、鏡板と胴板の間に設けたものを斜めステーという。

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この過去問の解説 (2件)

01

ステーに関する問題です。

ボイラーのステーとは、ボイラーの平板部を補強するために取り付けられる部材を指します。

選択肢1. 管ステーは、鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付ける。

正しい記述です。

管ステーは、鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付けます。

選択肢2. 管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みによって取り付ける場合には、管ステーの端部を縁曲げする。

正しい記述です。

管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みによって取り付ける場合には、管ステーの端部を縁曲げします。

縁曲げという言葉は覚えておきましょう。

選択肢3. ガセットステーは、熱応力を緩和するため、鏡板にブリージングスペースを設けて取り付ける。

正しい記述です。

ガセットステーは、熱応力を緩和するため、鏡板にブリージングスペースを設けて取り付けます。

選択肢4. ガセット板を鏡板に直接溶接で取り付ける場合には、T継手の両側すみ肉溶接とする。

ガセット板を鏡板に直接溶接で取り付ける場合には、T継手の両側すみ肉溶接ではなく、溶け込み溶接で取り付けます。

選択肢5. 棒ステーは、棒状のステーで、両鏡板の間に設けたものを長手ステー、鏡板と胴板の間に設けたものを斜めステーという。

正しい記述です。

棒ステーは、棒状のステーで、両鏡板の間に設けたものを長手ステー、鏡板と胴板の間に設けたものを斜めステーを指します。

まとめ

ステーもボイラーにおいて重要な部分となるので、しっかり理解しておきましょう。

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02

ステーに関する問題です。

選択肢1. 管ステーは、鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付ける。

正しい記述です。

 

管ステーは,鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付けます。

溶接およびねじ込んで容易に外れないようにしています。

選択肢2. 管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みによって取り付ける場合には、管ステーの端部を縁曲げする。

正しい記述です。

 

管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みによって取り付ける場合には,

管ステーの端部を縁曲げします。

 

縁(ふち)曲げする事で火炎に対する強度を上げています。

選択肢3. ガセットステーは、熱応力を緩和するため、鏡板にブリージングスペースを設けて取り付ける。

正しい記述です。

 

ガセットステーは,熱応力を緩和するため,

鏡板にブリージングスペースを設けて取り付けます。

 

熱膨張に対する裕度としての隙間(ブリージングスペース)が必要となります。

選択肢4. ガセット板を鏡板に直接溶接で取り付ける場合には、T継手の両側すみ肉溶接とする。

誤った記述です。

 

ガセット板を胴に直接溶接で取り付ける場合には、T継手の完全溶込み溶接としなければなりません。

・完全溶込み溶接:金属が接触している面全て溶接

・片側すみ肉溶接:片側だけ溶接

完全溶け込み溶接の方がより強固となります。

選択肢5. 棒ステーは、棒状のステーで、両鏡板の間に設けたものを長手ステー、鏡板と胴板の間に設けたものを斜めステーという。

正しい記述です。

 

棒ステーは,棒状のステーで,

胴の両鏡板の間に設けたものを長手ステー,

鏡板と胴板の間に設けたものを斜めステーといいます。

・胴の両鏡板の間:長手方向

・鏡板と胴板の間:斜め方向

と把握しておきましょう

まとめ

【Point】

ボイラーは燃焼によって,大量の熱量を受ける設備です。

定められた通り,ステーを設置し強度を上げる必要があります。

溶接やねじ込み等をよく理解しておきましょう。

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